■ユルさとか話題性とか

『探偵学園Q』(日本テレビ系)の3人がそろったよ、とか、「どこがアドリブでどこがセリフか!」なんて番組公式Xが事前の煽ったりとか、話題性重視だったりユルさを前面に出したりと、ドラマとしてはうっすいものなのかなーという予感もあったのですが、これはいい意味で裏切ってきたと思いました。

 すごいちゃんとしてる。

 脚本は我人祥太さん。元芸人で、2010年の『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)ファイナリストです。ピン芸としては、鬱系、怖い系にヒネリ倒したネタが多かったように記憶していますが、このドラマはまっすぐドラマのテーマを掲げつつ、加賀美×一花、加賀美×TEACHの軽妙なやり取りは、やっぱしお笑いの血が通ってるなと感じさせるものでした。

 脚本がちゃんとしてるので、アドリブとかの遊びの部分も役者が安心して遊んでる感じがするんですよね。どこに飛んでも戻れるという安心感。

 総じて、安心して楽しめるドラマになると思います。あとは今後、「AIと教育」みたいなところにどれくらい踏み込んでいくのかなというところにも興味がわきますね。「やっぱAIより血の通った人間だよな」みたいな安直な結論に至らないでほしいなと。そんな感じで。

(文=どらまっ子AKIちゃん)