まるでAIで生成されたかのような美顔の山田涼介が主演の『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)も5日にスタート。「痛快学園エンターテイメント」という触れ込み通り、気持ちのいいコメディドラマとなっていました。

 何しろ、楽しそうな現場の雰囲気が想像できる感じがいいですね。作ってる側、出ている側が楽しんでやってるのが伝わってくる。

 振り返りましょう。

■アイアンマン、教師になる

『アイアンマン』のトニー・スタークは自ら開発したパワードスーツをまとって大活躍していましたが、この作品の主人公・加賀美(山田)もまた、さまざまな新技術を生み出す天才開発者かつ経営者として登場しました。

 最新の開発は、AI繊維を使ったAIスーツ。状況に応じてAIが着用者の筋肉に刺激を与えて超伸縮を起こさせ、超人的な運動能力を獲得できるという製品です。そんなAI繊維ができたならホワイトカラー向けのスーツより先に介護とか建設とか物流とかレスキューとか、そっち方面に応用したらいいのにと思ったけど、とにかく開発者のCEOである加賀美が自らモデルとなって発表会に出席しています。

 結果、このAIスーツを着て加賀美は教師として働きだします。世界的企業のCEOという立場を隠しながら、秘書である一花(木南晴夏)を連れ立って赴任したのは、私立の進学校で落ちこぼれた生徒ばかりを集めた「3年0組」というクラス。加賀美は担任、一花は副担任として働きながら、開発中の「AI教師」の実地試験を進めていく、というのが大筋。加賀美はAI教師の試作品である「TEACH(安達祐実)」からリモートで送られてくる指示を受けながら、授業を行うことになります。