お次は、維新の会のお話。私は維新の会は橋下徹が創設者で松井一郎がその盟友、吉村洋文が弟分だと思っているのだが、わかりにくいのが馬場伸幸代表との上下関係だ。

 橋下が親分で、馬場はいつまでたってもその手下というように思うのだが、最近は、自分が動かしていると錯覚しだして、橋下は面白くないようである。

 馬場が岸田首相との党首会談で、旧文通費の使途公開と残金返納を義務化する立法措置を合意して、馬場は「100%丸呑みさせた」と豪語したが、何のことはない、いつまでにやるという期日指定もなく、政治資金規正法改正を通過させるための岸田の方便だったと笑い者になった。

 橋本は6月19日にXに投稿してこう吠えた。

「飲みニケーションを政治の柱にしていた維新執行部が裏切られただけ」

 さらに、

「騙されたと主張するが、(略)馬場さんの単純確認ミス」

 と痛烈に批判した。

 馬場は、国会閉会日となった6月21日、JR有楽町ガード下の居酒屋で維新のメンバーとの懇親会を開いたそうだが、これは、規正法改正で政策活動費を黒塗りながら10年後に公開することになり、「高額支出は避けたいからではないかと囁かれていた」(維新議員)という。

 だが10年後になんか、馬場を含めて何人が残っているやら。