◆予想通り脱毛が始まった。しかし…
3週に一度のサイクルで行われる抗がん剤治療では、2週目に一番白血球が減少し、風邪などの感染症にかかりやすくなるそうです。脱毛が始まるであろう2週目はあまり外に出ずに済むよう、一人暮らしの母の家でゆっくりすることにしました。
そもそもなぜ抗がん剤で脱毛してしまうかというと、抗がん剤はがん細胞の細胞増殖過程に働いて、がん細胞の増殖を妨ぎ死滅を促す目的で作られた薬剤。なので、がん細胞を選ぶのではなく、「がんと同じくらい細胞増殖が速いもの」全般に効いてしまうのだとか。なかでも特に増殖スピードが速いのが「毛髪」だそうで、抗がん剤が間違えて攻撃してしまうそうなのです。
抗がん剤(化学療法)は分裂が活発な細胞に強く影響します。そのため、細胞分裂がとても盛んな毛母細胞(毛をつくるもとになる細胞)は、抗がん剤(化学療法)の影響を受けやすく、毛根がダメージを受けることから脱毛が引き起こされると考えられています。
母の家にきてすぐ、予想通り脱毛が始まりました。その脱毛はいままで経験したものとはまったく違いました。
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