◆見た目改善やダイエットをすすめる内容に「今の時代に合っていないのでは」
――本書をつくろうと思った経緯について教えてもらえますか?
老沼さん「2019年当時は、児童実用ジャンルが飽和状態だったんです。参入していくにあたり、どう差別化するかというところから企画がスタートしました。
当時のキラキラ系は『見た目を可愛くしよう』『ダイエットをしよう』など、周りからどう見られているかを基軸にした内容が多かったのですが、これは今の時代に合っていないのではないかという意見が社内でも出てきたのです」
――ルッキズム、多様性などの言葉が一般化してきた時期ですね。
老沼さん「今の時代に必要なのは、内面を磨いて、内側から変えていくこと。それが本当の“かわいい”じゃないの?という結論になりました。
今となっては当たり前のことなのですが、以前はこういう発想がなかったんですよね」