◆12万部のヒット。担当者「はっきり言って、想定外です」
ではいったいなぜ、こんなにも大人に刺さっているのか?編集担当の池田書店の老沼友美さんと広報担当の高木智華子さんに話を聞きました。
――本書は4月下旬と5月上旬にSNS上でバズっていましたね。今回の反響についての率直な感想は?
高木さん「実はこの本は2019年に発売されたもので、初版は1万冊。大ヒットとはいかないまでも安定して売れていた商品だったんですよ。
でも2021年に小学校高学年女子のお母さんたちを中心に『役に立っている』と注文が急増し、7万部近く売れてキラキラ系と呼ばれるこのジャンルでは異例のヒット作になりました。ちなみに現在も順調に売れており、毎年重版がかかって12万部まで伸びています」
――今回よりも以前に、一度バズったことがあったのですね。
高木さん「はい。でもその時は狙っていたターゲット層に届いたという要因がハッキリしていました。今回のバズりについては……はっきり言って、想定外です」
老沼さん「我々も『どういうことなんだ?』というのが正直な感想なんですよ(笑)。本当に特殊な例だと思います」