◆エッセイ本原作はテレビ東京のお得意?
そもそも、漫画や小説が原作のドラマは数多いが、エッセイ本を原案にドラマを作ることは珍しい。
今回エッセイ本をドラマ化したワケを聞くと、「テレビ東京って人気のある原作をドラマ化しようとしても、他局に取られることがよくあります。『この作品をドラマ化したいです』と出版社に言っても『もう他局で決まっているので』と断られることもしばしば。そのためテレ東は他局とは違うアプローチでコンテンツを生み出していく必要がある。エッセイ本もそうですが、メディアプラットフォーム『note』などを原案にしてドラマ化することも過去にありました」と事情を語った。
ストーリーを1から考えなければいけないため、漫画や小説が原作の場合よりも苦労は多そうだ。原口さんは「最初は脚本家さんたちと“専業主婦の成長物語”を軸に考えていたのですが、『設定が弱い』『ヒューマンドラマだったら再生数は回らないかも』という理由から、なかなか大筋が決まりませんでした」と語る。
「そこから、モラハラ夫に対して専業主婦ともう1人の女性が手を組んで、『どのように制裁を加えるのか』というスカッとする要素を足すことを決め、武とほのかを登場させました。とはいえ、“女性応援ドラマ”ということをメインに据えたいため、制裁を前面に出しすぎないように注意しました」
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