◆なんと彼女は有名人
なんとか機嫌を直していただきホッとしていると、別のパート仲間がこっそりと「あの人、うちの学校のママよ」と教えてくれました。
なんでもこのママ、学校でも有名なクレーマーらしく、学校で子どもが何かトラブルがあると、すぐに乗り込んですごい剣幕でまくしたてるのだとか。先生たちからもマークされていて、すっかり有名人なのだそう。
けれど本人は、そんな自分をカッコいいと思っているのか「子どもに何かあったら守るのは親の役目よ」と言っているのだそう。けれど最近は子どもが学校であったことを話してくれないとこぼしているのだとか。
「子どもも大きくなってくると、自分のママが常識的かどうかがなんとなくわかってきてしまうんでしょうね。グラタンのクレームのときも、子どもたちは恥ずかしそうにうつむいていました。もしかしたら子どもたちも『ママが出てきたら大変』と思ってあまり学校のことを話さないのかも…と想像してしまいます」
必要なクレームは伝える必要があると思いますが、あまり激しいやり方では周りに避けられてしまいますよね。主張すべきはし、冷静になるべきところでは冷静に対処したいものです。
<文/塩辛いか乃>
【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako