◆グラタンに指を突っ込む!?
「あのさぁ、グラタンがぬるいんだよね。指突っ込めるくらい。グラタンってさぁ、焦げ目がついてて、こうやって指突っ込んだら普通やけどするじゃん?でも焦げ目もないし、やけどなんてしないどころか、熱くもなんともないんだよ。熱いのがグラタンじゃないの?おたくのレストランはこんなぬるいグラタンを出すの?野菜だってぬるくてさ、どういうこと?」
新人スタッフはすっかり委縮してしまってうつむいてしまっています。おそらく厨房で新人さんがオーブンのタイマーを間違えたか何か、ミスをしたのだろうと想像できました。
桜井さんが「申し訳ございません。新しいものを持ってまいります」と平謝りに謝り、グラタンを下げました。が、なんだか半分くらい食べてあるような…。とはいえ確かに少し加熱が甘かったことはこちらのミスなので、今度はしっかりと焦げ目のついたグラタンを提供。最初にテーブルに行ったアルバイトのスタッフも勉強のために一緒に謝罪すると「そうそう、グラタンは焦げ目がおいしいからさ、ね、グラタンに焦げ目がなかったら出しちゃダメなんだからね」と得意げ。
大きな声で騒ぐクレーマーも困りものですが、このようにすごまれたり説教をされるのも困りものです。