この結果に大きく影響を受けそうなのが、今月7日にIBF同級王者フェルナンド・マルティネスとの統一戦を控えているWBA同級王者の井岡一翔である。

 井岡は、エストラーダ戦を“キャリアの集大成”と定め、長年にわたってエストラーダとの対戦を要望してきたのだ。

「エストラーダは、4階級制覇のローマン・ゴンサレスや、そのゴンサレスに2度勝っているシーサケット・ソー・ルンビサイ、それにカルロス・クアドラスといった強豪としのぎを削り、まさにスーパーフライ級のド真ん中を生き残ってきた選手でした。下の階級からウエイトを上げてきた井岡にとって、この階級で認められるためには、どうしてもエストラーダを倒さなければならなかった」(ジム関係者)

 バムとエストラーダとの試合には、敗者が希望した場合はリマッチを行わなければならないという、いわゆる“再戦条項”が付帯されているとみられ、エストラーダは試合後の会見でさっそくバムとの再戦を要求している。