◆病院の待合室でアブラ汗! 激しい腹痛で脱水症状
翌朝、朱莉さんは激しい腹痛に襲われます。
「お酒を飲み過ぎたのかなって、ただの腹痛だと思っていました。さすがに会社に行くには下痢が止まらなかったので、午前休にして病院へ行きました。会社にも『午前休なので、午後から出社します』と連絡していました」
待合室でパソコンを出して仕事をしていたという朱莉さん。どんどん具合が悪くなっていきます。
「なんだかこれまでにない痛さで、数分置きにトイレに行きたくなるのです。お腹の奥からチクチクとする痛みを感じるというか。変なアブラ汗も止まらないし、診察に呼ばれるまでものすごく長く感じました」
朱莉さんの体調はみるみるうちに悪化していきます。しかし、二日酔いで症状で具合が悪いだけと思っていたそう。
「診察の順番を待っている間に、脱水したようで足に力が入らずに歩けなくなっていました。ふらつきながら、診察を受けると熱も38度以上ありました。お腹の痛みもどんどん増していて、早くこの症状をどうにかして! と心の中で叫んでいました。
医者は『あなたをこのまま家に帰らせることはできません。プロレスラー並みの体力の人でなければ、このまま何もしなければ死にます』と言うのです。驚いていると、看護師から『入院の準備をします』と言って車いすに乗せられ、そのまま病室のベッドに運ばれました」