いよいよ梅雨の季節。雨が続くだけでも憂鬱なのに、気圧の変化により体調を崩す人も多いのでは?

最近SNSでは気圧の変化から来る頭痛に「五苓散(ごれいさん)」が効くという話を目にします。そこで今回は薬局やドラッグストアで市販されている一般用漢方薬を広く扱うクラシエ薬品の砂橋久瑠実さん、山本政春さんに漢方の上手な活用法を聞きました。

◆雨の日の頭痛「気象病」に漢方薬が効くのはなぜ?

――梅雨の気圧の変化から来る頭痛に「五苓散」が良いとSNSで話題になっていますが、一般的な頭痛薬とはどのような違いがあるのでしょうか?

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ヘルスケア学術担当の山本さん
山本さん「一般の頭痛薬は、いわゆる痛み止めです。鎮痛成分が入っているため、飲めば感じている痛みは止めることができます。ただし、薬の効き目が切れるとまた痛みが出ることも。根本的な要因は変わってないんですね。

一方で『五苓散』は痛みが起こっている要因に働きかけます。体質にもよりますが、水分の影響を身体に受けやすい人は天候のちょっとした変化でも痛みを感じやすいんです。『五苓散』は余分な水分による痛みに効きます。具体的には冷たいものを取りすぎていたり、梅雨時なら余計な湿気が体内に入ってきてしまっていたりする場合に有効です」

――漢方薬は手軽に薬局で購入できるのも魅力ですが、飲んでみたけれどあまり効かない場合、飲み方が悪いのか自分に合っていなかったのか判断が難しいです。

山本さん「その要因に合った漢方を飲んでいなければ効果は表れません。体質によっても不調は変わってきます。クラシエ薬品では自分の体質をチェックできる『からだかがみ』というサイトもあるので、まずはチェックしてみると良いですよ」