京都らしい風情を感じる石造りの一本橋や、山を背にした嵐山の美しいシンボル・渡月橋、レンガ造りのレトロな水路閣など、京都に行ったら訪れたい、風情ある橋の風景をご紹介します。

1.一本橋

photo by サント老船長さん

白川にかかる石橋の一つで、正式名称を「行者橋」と言います。行者橋の名前の由来は、比叡山山内での千日回峰行を終えた行者が、京の都へと入る時に最初に通った橋であることからだそう。幅はわずか60cmあまり、欄干もないとても簡素な橋で、今でも地元では生活の橋として利用されています。

近年はフォトスポットとしても人気で、ウエディングフォトの撮影スポットとして利用されることもある、京都らしい風情を感じる橋です。

2.渡月橋

photo by nanchitteさん

桂川に架かる、長さ155mの嵐山のシンボル的な橋。平安時代初期、桂川の南側にあるお寺の参詣通路としてかけられました。

photo by YNHRさん

渡月橋の名前は、鎌倉時代に亀山天皇がこの地で舟遊びをした折に詠んだ「くまなき月の渡るに似る(くもりのない日に、夜空に浮かぶ満月が橋を渡るように見えた)」という詩が由来とされています。

photo by つばさ21さん

橋の背後には嵐山、亀山、小倉山がそびえ、四季折々の風景を楽しむことができます。

3.水路閣

photo by itsuki_kさん

1890年、水不足に悩む京都へ、琵琶湖の疎水を運ぶために作られた全長93.2メートルの水路橋。橋の上には、現在も琵琶湖疎水の支流が流れています。

photo by くんぬんさん

ローマの水道橋を参考に設計されており、建設当時は南禅寺のすぐ側に洋風の橋を建てることに批判も多かったようですが、今では京都市指定史跡にも登録されています。

photo by つばさ21さん

レンガ造りでレトロな建築物ですが、和の風景にもなじむ魅力的なたたずまい。美しい建築物としてだけでなく、京都の発展にも貢献している非常に大切な水路閣で、サスペンスドラマのロケ地としてもよく使われているようです。