文春のトップ記事をここで取り上げないのは、これまでほとんどなかったと記憶している。

 だが、残念なことに、今週のトップ記事「彬子女王『私の使命』」、三笠宮彬子さん(42)インタビューは、ここでは取り上げないことにした。

 内容がよくないのではない。ほのぼのとした彬子さんの人柄がよくわかるインタビューである。

 だが、文春でも書いているように、この時期、彼女に聞きたいのは「皇室の存続」問題である。だが、彼女の言葉はこうである。

「我々は物心ついた頃から『結婚したら皇室の身分を離れる』と言われて育ってまいりました。ですから、三笠宮家がいずれ途絶えてしまうということは、その頃から理解していました。
『制度上、致し方ない』ということは昔からわかっていたことです。仮に私が家を残したいと思ったところで、私自身が決めることではありません。難しいですが、国会や政府の方々の決定に委ねます」

 立場上いえないのはわかるが、これなら、阿川佐和子のインタビュー欄でよかったのではないか。

 巻頭に据える文春側の意図が私には全くわからない。そこで今週は取り上げなかった。