◆350円のコンビニサラダを手に取り、棚に戻す
また、今年4月から放送中の連続ドラマ『燕は戻ってこない』(NHK総合)でも、“コンビニ飯=贅沢”と思わせるシーンがある。
1話で手取り14万円の非正規労働者・大石理紀(石橋静河)は、奨学金の返済に追われる同僚・河辺照代(伊藤万理華)から「昼、外食しよ」と誘われる。ただ、足を運んだのはコンビニのイートインスペース。店内で買ったカップラーメンにお湯を入れる理紀に照代は「たまには外食もいいよね」と話しかけ、これに理紀も「本当。贅沢しないとね」と返答。
さらには、2人はコンビニ内で陳列されている350円のサラダや298円のサンドイッチを手に取った後、切なそうに棚に戻すシーンもある。彼女たちにとって、いかにコンビニ飯が気軽に手を出せる商品ではないのかが伺えた。