◆履歴書の職歴が真っ白で「逃亡犯?」と言われた
――疑問に思っていたのですが、離婚して厳しい生活になった時、芸能人時代の知人に連絡して助けてもらうことはできなかったのですか?
「元旦那が業界関係者の連絡を取り続けることを嫌がったんです。『過去の栄光にすがるな、今を生きろ』『引退した以上は一般人として振舞え』なんて言われて、連絡先を絶ってしまいました」
――結婚して移住した大阪では実質、孤立無援状態だったのですね。
「大阪で知り合った人に心を開こうとすると、自分の状況を説明すると芸能人だったことを話さざるを得ないじゃないですか。ちらっとそんな話をしたら『惨(みじ)めに見えるから昔の話はしない方がいい』なんて言われちゃいました。
だからバイトの面接で履歴書を書くにしても、職歴が真っ白なんですよ。『あなた、大丈夫なの?実は逃亡犯じゃないわよね』なんて言われることもありました(苦笑)」
――そういったことが積み重なって、笑顔がなくなってしまったのですね。
「それでも、今バイトをしている、おおがみ呉服の方と知り合ってからは自分が良い方向にまわっていったような気がします。もともといっぱい助けられてきたのですが、さんまさんからの手紙で笑顔を取り戻してからはさらにシフトを増やしてくれたりして、本当に感謝している人たちですね」