◆『アンメット ある脳外科医の日記』杉咲花
記憶障害案件が多発した春クールのなかで、最も繊細にその心情を表現したのは、6月24日に最終回を迎えるドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系、月曜よる)主演の杉咲花ではないでしょうか。
杉咲演じる川内ミヤビは、不慮の事故により脳に損傷を負い、記憶障害の重い後遺症をもった脳外科医。過去2年間の記憶が抜け落ちており、今日起こったことはすべて明日には忘れてしまうのです。ミヤビは毎日の細かな出来事と気持ちを日記に綴ります。毎朝5時に起きて、戸惑いながら日記を読むところから始まるミヤビの日常。それを丁寧に表現する杉咲の演技は大いに注目を集めました。