◆穏やかには始まらない越前での生活

NHK『光る君へ』第22回
越前へと到着した為時(岸谷五朗)とまひろ(吉高由里子)。

しかし、最初から問題は山積みだ。宋の商人だという朱仁聡(浩歌)からは、宋から乗ってきた船が壊れ、全国守に修理を頼んでいるが未だに終わらない、という話が飛び出す。

どうやら、越前では国守はお飾り。官吏たちが思うままにやっているようだった。気張る為時に官吏・源光雅(玉置孝匡)は砂金の袋を差し出す。越前のことは自分たちに任せて、為時は懐を肥やし、役目を終えればいい。つまり、すっこんでろ、という話である。これに為時は怒りをあらわにする。自分を愚弄する気か、と。

すると、今度は官吏たちから嫌がらせをされるように……。そんなことをしている暇があるなら! なにかひとつでもためになることはできぬのか! と思わずにはいられないが、これは現代でもよくある話である。時代は変わっても人は変わらないのか。

そんな中、さらに通事の三国若麻呂(安井順平)が殺され、犯人は朱だと官吏の大野国勝(徳井優)が言う。

為時は朱の取り調べは自分が行うというが、国勝は聞き入れない。着任早々、大きな外交問題が発生しそうな事態に、為時は表情を曇らせる。