「私は正しさを押し付けていたんです。独りよがりでした」

 奥の部屋からそう答えてくる花咲に、相馬が語りかけます。

「こんなことで、花咲舞が黙るのか?」

 もう何度もこのレビューで書いてますが、『花咲舞が黙ってない』というタイトルは本当にすごいと思うんです。こんなことで、花咲舞は黙らないんです。だって、『花咲舞が黙ってない』だから。

「花咲は自分が正しいと思うことを、ためらわずやれ」

 母の遺影を前に、大粒の涙を流しながら相馬の言葉に耳を傾ける花咲。そのほっぺたが、ホントにツンツルテンだったんだ。