◆羊>牛>豚の順に多いL-カルニチン
ダイエットの大前提は、体に必要な栄養素をしっかり摂り、胃腸を活発にして食べたものを燃やしやすくする「土台」を作ること。肉に含まれる良質なたんぱく質は筋肉やお肌を作るもとになるものです。これを抜いてしまっては、たちまち筋肉量が減ってしまいます。
筋肉は、熱を作り、代謝を上げて、余計な脂肪を燃やす体を作ります。基礎代謝量が高い人ほどたくさん食べてもスリムなのですが、基礎代謝量が高い人というのは筋肉量が多い人。逆に、筋肉が少ない人は脂肪を蓄えやすいのです。
さて、肉の中でも、私が勧めているのが、「L-カルニチン」という成分を多く含む、牛、豚、羊といった赤身の肉です。「L-カルニチン」はサプリメントとして売られているほど、脂肪を燃やす効果が期待できる成分。羊>牛>豚の順に多く含まれますが、鶏にはあまり含まれていません。そのため私は、羊、牛、豚を積極的に食べることを勧めているのです。
また、たんぱく質は食事誘導性代謝が多く、食べたときに熱放出される量が多いので、身につくカロリーが少ないという点でもダイエットに重要な栄養素なのです。「肉食がやせる体を作る」なんて、意外でしたか?
<文/伊達友美>
【伊達友美】
管理栄養士・日本抗加齢医学会認定指導士。10代からダイエットとリバウンドを繰り返し、摂食障害に。30代後半で「プラス栄養メソッド®️」を考案、自身も20Kg減量すると共に、美肌やフェムケア、メンタルケアのカウンセリングを30年以上行っている。『夜中にラーメンを食べても太らない技術』『やせる! 伊達式 コンビニでダイエット』『女性の不調は「油+」でよくなる』ほか、著書累計150万部以上。dateyumi.com/