◆タン塩と冷麵には気をつけて

気をつけてほしいのはタン塩。アッサリした味わいといい、見た目の清涼感といい、太りにくそうに思えますが、実はロースよりはるかに脂質が多い部分です。だからその油分をスッキリさせるためにほかの肉と違ってレモン汁をつけて食べるわけです。

また、締めは体を温めるクッパにしたいもの。反対に、冷麺にはご用心。焼肉でせっかく温まった体が冷やされて、代謝アップ効果が落ちるリスクがあります。

◆ダイエットには、クオリティの高い肉食が正解

さて、なぜダイエット中に焼肉はOKなのでしょうか?

ダイエットというと、すぐ「摂取カロリーを抑える」という発想になりがちです。もちろん、これはダイエットの王道。間違ってはいません。しかし、ただカロリーを抑えればやせられるというほど、人の体は単純ではありません。

例えば、肉の摂り方について。ダイエット中は、カロリーや油分を心配してなるべく「肉断ち」しようとする人が多いようです。食べたとしてもローカロリーで脂肪分が少ない鶏のササミを選んでみたり。しかし、結論から言ってそのやり方では、一時的にやせたとしても、リバウンドしてしまう可能性が大きいのです。

なぜでしょうか? やせやすい体づくりには、代謝を上げる栄養素をプラスすることが重要だからです。なかでも、たんぱく質はもっとも重要な栄養素なのです。