■どうしても手に汗握っちゃう
前回、5年前の灯さんの死について「私が奪った、灯の命を──」などと突然言い出したSDM本部長の上野さん(平岩紙)。その後、場所を移してその経緯を説明しながら「SDMを辞める」などとみんなでセンチメンタルにひたっていたところ、SDMに出動要請が下ります。
事態としては、海上竜巻が発生して気象庁の気象観測船が沈没の危機にあり、その船を海上保安庁の巡視船まで誘導すること、さらに海上竜巻によって巻き上げられた水蒸気による豪雨が予測されること。これは最近よく耳にする「線状降水帯」を引き起こすとされ、それに伴って大規模な土石流が発生する恐れがあるとのこと。
5年前に灯さんが亡くなったのと同じような豪雨災害が、ちょうど灯さんの話をしているときに発生するというドラマチックなタイミングで始まった今回の救命スペクタクルだったわけですが、やっぱりどうしても手に汗を握ってしまいますね。シンプルに「がんばれ!」「助かってくれ!」って思っちゃう。
特に今回は、かつて天才脳外科医だった汐見医師(夏帆)が、悲しい事故で神経をやられて意のままに動かせなくなった右手にメスを握るシーン、倒壊した家屋の中で決死の緊急処置を行うところなんか、実に興奮しました。
それと、やっぱり橋本じゅんがいいんだよなぁ。今回は初動に同行しなかったSDM警察班の沢渡さんが、人員が足りないところに機動隊を引き連れて現れるあたり、このドラマは橋本じゅんの旨味をよくわかってるよなと思ってニヤニヤしちゃう。
前回はドローン操作だけで迫力に欠けましたが、やっぱり『ブルーモーメント』の救出シーンは基本的にすごく盛り上がります。お芝居を見る楽しみにあふれている。ハナコ岡部もいいよね。すごくいい。
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