◆トンツカタンお抹茶は『M-1 2002』テツandトモに近い

――順位は関係なく、大輪さんが個人的に好きだったネタはありますか?

<トンツカタン お抹茶ですね。個人的にはとても好きでしたし、準決勝の段階でも「これは決勝いくな」と思っていました。

ただ、審査員からもありましたが「面白かったし楽しかった」という読後感はあるけれど、点数はどうつけたらいいのか?というネタだったとも思います。『M-1グランプリ2002』のテツandトモにつながる、あの感覚に近いかも知れません」>

――立川談志師匠から発された「ここはおまえらが来るところじゃない」というテツandトモ評に近いものがあった、と。

<あの才能を『R-1』という箱に入れてはいけないとすら思いました。彼がハマるメディアが何なのか、それが未だに発見されていないんですよね、きっと(笑)。彼のクリエイターとしての才能が、どうか誰かに見つかって欲しいです。鳥山明先生における鳥嶋和彦さん(※元『週刊少年ジャンプ』編集者。新人だった鳥山明さんを発掘し二人三脚で並走)みたいな。

でもそういう意味では、多くの人の目に触れる機会が生まれただけでも、今大会で一番得をしたのはお抹茶である可能性もありますよね>