◆吉住「過激な活動家」ネタで賛否、二本目の方が実は問題発言?

――最終決戦は街裏ぴんくさん、街裏さんに次いで芸歴が長いルシファー吉岡さん、『THE W 2020』の覇者である吉住さんの三名で争われました。吉住さんは街裏さんと一票差で、惜しくも準優勝となりました。

<吉住さんの魅力といえば、彼女の持つ「毒」だと思いますが、それを中和させる塩梅(あんばい)が絶妙になってきたように思います。『THE W』優勝した頃のような「誰もが敵だ!」みたいなトゲのある空気がなくなって、お笑いファン以外にも届きやすくなったのではないでしょうか。以前よりどんどんブラッシュアップされていると感じました。

個人的には一本目の「活動家」の最後で、結婚相手の家族に対して「もっと骨のある奴かと思った」と言ったセリフが好きですね。このキャラクターは、結論はどうでもよくて、戦うことに意義を見出してることが伝わってきて、その一貫した姿勢が良いと思いました>(大輪さん 以下山カッコ内同じ)

――ただ、一本目のネタについては、放送された途端にSNSで賛否両論を巻き起こしています。

<あれは活動家を揶揄(やゆ)しているわけではないと思うんですよ。吉住さんのネタって、「出会いの化学反応」を使ったものが多いです。一本目であれば、過激な活動家の女性が結婚の挨拶に行くということ。二本目ならば、鑑識の女性が仕事で行った先が彼氏の会社だったということ。その出会い、掛け算を見せているだけじゃないですかね>

――二本目については特に議題に挙げられていませんが、職業倫理的に絶対に言ってはいけないことを言ってましたよね(笑)。

<そうなんですよ。二本目の方が実は問題発言してる(笑)。でも彼女のネタはすべてにおいて、どんな人にも恋愛してる顔や私生活があるって想像をさせてくれるのが楽しいですよね。人間を多面的に描いているネタともいえるかもしれません>