マツコ・デラックス、「タイパ」に対するコメントのうまさ
3月25日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する若者は、先輩や上司に「お疲れさまです」などのあいさつをしないことがあるという話題を取り上げていた。うっかりあいさつをして、先輩や上司に話しかけられたら、帰宅が遅れてしまう。それは彼らにとって「タイパが悪い」ことに当たるらしい。
月曜レギュラーのマツコ・デラックスは「なんだそれ!」と不快感をあらわにしていた。番組MCの大島由香里が、最近の若者は時間を奪われることを嫌うため、SNSでも短い動画が好まれるようになってきていると解説すると、マツコは「でも、それで意味もない短い動画を何時間も見ているんだったら、それってタイパ(がいい)っていうの?」と、時間(タイム)を重視している一方、効果(パフォーマンス)を軽んじているおかしさを指摘してみせた。
マツコってうまいなぁと思う。
人気者のマツコは、キー局でも多くの番組を持っている。かつて『マツコの知らない世界』(TBS系)でも、若者がタイパを重視するために、映画や音楽を2倍速で見る(聞く)ことがあるという話題になったが、その時、マツコは「意味がわからない」程度のコメントに留め、「なんだそれ!」という強い批判の言葉は使わなかった。それは視聴者層の違いを意識しての行動ではないだろうか。