◆震災復興の祈りを込めエベレストに挑み続け4回目で登頂成功
――現在のなすびさんは出身地である「福島県の復興支援」の印象も強まっているように思います。
「復興支援活動は2011年の東日本大震災をきっかけに、故郷である福島を応援したいという想いからスタートしました」
――今は福島のテレビやラジオ番組にもレギュラーを持っていますよね。
「福島のことって、もはや僕にとってはライフワークなんですよ。番組は確かに仕事なんですけど、常に福島のことを考えている自負はあります。
2011年の震災当時、僕は寄付をするとか大きなことができなかったことが無力で情けなくて……。でも今はボランティアって、やってることの大きい小さいは関係なくて、行動さえすれば笑顔になってくれる人がいるんだって実感しています」
――2013年から4度に渡って行ったエベレスト登頂への挑戦も、復興支援の一環だったそうですね。
「はい。東北への応援の一つのカタチですね。震災復興の祈りを込めて登り続けて、2016年にようやく登頂に成功しました。でも、あれはもとを正すと『風評被害のあった福島の現在を知って欲しい』という情報支援から始まったことなんです。
2011年8月に僕が復興支援をしていることを知った香川の方から、自分たちも応援したいという連絡があり『四国でお遍路をしてみませんか?』という話がきたんです。祈りの旅をして四国を周ることで、地元の方々に福島の今を伝えることができるのではないか、と」
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