◆加害者にならないためにできること
――相手に嫌だと伝えづらい場合はどうしたらいいのでしょうか?
周りが行動することもできます。臨床心理士のみたらし加奈さんが副理事を勤めているNPO法人 「mimosa」の「誰でもできる5つの行動『5D』」が実践的です。
そこには、セクハラに直面した場合の行動として、「Distract(注意を逸らす)」「Delegate(依頼)」「Document(証拠を取る)」「Delay(後で)」「Direct(指導する)」の5つの行動が紹介されています。
――加害者にならないためにできることはありますか?
同じような出来事を繰り返さないためにも、加害した側をバッシングして終わりではなく、問題が起きた背景や状況、それを防ぐためや再発しないためにできることなどを考える必要があります。
誰もがマジョリティ・マイノリティ性を持っているという点で、例えば、男性であることで社会的に優位な立場に置かれていることを認識するなど、特定の属性を理解するだけでも社会は徐々に変わると思います。