結婚式などのスピーチでの【至らない点】の使い方
スピーチでの【至らない点】は「これからもよろしくお願いします」という意味で使うあいさつの言葉になります。
メールでの文章とは違い、スピーチは自分の言葉で直接話すので緊張の多い場面ですが、大切なのは自分が何を言いたいのかを簡潔にまとめ、聞く人にわかりやすく話すことです。
スピーチは結婚式の他、朝礼、転任や役員就任、退任や退職、葬儀など色々な場面がありますが
その最後の締めくくりのあいさつとして【至らない点】を使います。
結婚式の挨拶の場面での【至らない点】の例文
「至らない点は多々ある私達ですが、これからもご指導のほど賜りますようお願い申し上げます」
この例文は
「まだまだ未熟で世間を知らない私たちで、迷惑をかけてしまうこともあるかもしれませんが、これからも教え導いていただくようにお願いします」というあいさつになります。
この場合の【至らない点】は「未熟な部分がある」や、「まだまだ世間を知らない未熟者ですが」という意味になります。
ご指導を賜るは「指導」と「賜る」の2つの言葉からできており、それぞれ色々な意味がありますが、この場合の「ご指導」は「教え導く」になり「賜る」は「いただく」の謙譲の言葉として使うことができます。
「ご指導のほど賜ります」は「教え導いていただきたいです」という意味になります。
このあいさつは幅広い年代の人がいる結婚式の場でも謙譲語として使うことができます。
年賀状での【至らない点】の使い方と例文
近年はメールやLINEで新年のあいさつをすることが多くなり年賀状を送ることが少なくなっていますが、仕事での新年のあいさつはやはり年賀状が一番良いでしょう。
世代別のアンケートでも仕事関係で年賀状を貰うとその送った人物に対して好感度が上がると答えた人が多い結果になっています。
最近はPCで作成して、一度に大量に印刷できるようになったので年賀状の文章も印刷文字が主流になっていますが、最後の挨拶文は手書きで書くとよいでしょう。
仕事でのお付き合いのある方に年賀状を出すときにもマナーがあります。
①家族などの写真付き年賀状は使わない
②挨拶文は「賀正」「迎春」は略した賀詞なので使わない
その他にも宛名や住所の書き方などの注意点があるので相手に対して失礼のない年賀状を送りましょう。
仕事関係の年賀状は相手によっても適切な文面があります。
取引先関係の方にはかしこまった文面を使い、上司や先輩にはこれからもよろしくお願いしますという意味を込めた文章を使いましょう。
年賀状の例文
「昨年は至らない点が多くご迷惑をお掛けしました。より一層仕事に邁進して参りますので、
本年もご指導のほどよろしくお願いします」
「至らぬ点が多々ありますが、本年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」
などがあります。
この文章を年賀状の最後に手書きで添えると、印刷文字ではない温かさが伝わり相手に良い印象を与えることができるので、最後の一言は手書きで書きましょう。