新人挨拶のときの使い方の例文
新人挨拶の例文は
「至らない点も多々ありますが、ご指導・ご鞭撻(ごべんたつ)のほどお願い申し上げます」
「至らぬ点も多々あるかと存じますが、今後ともよろしくお願いいたします」
などになります。
まず自己紹介をして一通りのあいさつを終えてから最後にこの言葉を使います。
この場合の【至らない点】は「まだ未熟者でわからないことがたくさんあり、迷惑をかけてしまうこともあると思います」という意味になり、
ご指導・ご鞭撻(ごべんたつ)は自分を教育してくれる人に対して敬って表現する言葉の使い方で、「導き・鞭打ち励ます」という意味になります。
この言葉の意味から
「至らない点も多々ありますが、ご指導・ご鞭撻(ごべんたつ)のほどお願い申し上げます」は、
「まだ未熟者でわからないことがたくさんあり、迷惑をかけてしまうこともあると思いますが、こらから導き励ましていただきますようお願いします」というあいさつの言葉になります。
「存じる」は「思う」「考える」「知る」の謙譲語です。
「存じます」は「思う」「考える」に「上げる」をつけてさらに謙譲の意味を強くした言葉です。
敬語なので上司や先輩、お客様など敬意を払うべき人に対して使います
「存じております」は「既に知っています」の謙譲語になるので
「存じます」の「思う」「考える」とは別の意味合いになるので、使うときには注意が必要です。
自分の考え、気持ちを伝えるときには「存じます」を使います。
新任挨拶のときの使い方の例文
新任挨拶のときの例文は
「若輩者で至らない点もありますが、今後ともよろしくお願いいたします」
「至らぬ点も多々あるかと思いますが、ご指導・ご協力のほどお願い申し上げます」
などになります。
たとえ入社歴が長く、役職などに就いている場合でも新しい赴任先では新任挨拶をします。
そのようなときに「初めての土地や部署ですが、これからよろしくお願いします」という謙遜の意味を込めて【至らない点】を使います。
新人挨拶、新任挨拶どちらの場合もまず自己紹介をしたあとに、最後の結びの言葉として「至らない点」を使いましょう。
メールでの挨拶文の【至らない点】の使い方
仕事でメールはコミュニケーションツールとして今では当たり前に使われています。
社内間の連絡や取引先との打ち合わせなど多様な場面でメールは使われています。
コミュニケーションツールは電話などもありますが、メールの利点は時間に関係なく要件を相手に伝えることができるので、作業の効率化が図れることです。
便利なメールですが、プライベートで友人などにメールをするときとは違い、仕事で使うときは注意が必要になります。
特に相手の顔が見えないのでちょっとした気遣いを怠ると失礼な文面になってしまい相手に不愉快な思いをさせてしまいます。
敬語の使い方などに気をつけて文章を作成しましょう。
取引先への新任挨拶の例文
「至らない点もあるかと思いますが、今後ともよろしくお願い申し上げます」
「至らぬ点も多々あるかと存じますが、今後ともよろしくお願いいたします」
この例文は新しい赴任先に異動してきて取引先へメールで挨拶文を送るときなどに使い、一通りの自己紹介をしたあとの最後の部分に【至らない点】を使います。
文章の構成は最初に着任のあいさつの報告と自己紹介、今後どのような仕事をしていくかを書き、挨拶文の最後に【至らない点】を使います。
挨拶文のメールの最後に【至らない点】をつけることで相手に対して丁寧な表現ができるので、失礼のない挨拶文になります。
【至らない点】その他の使い方
【至らない点】を主に仕事での使い方、メールでの使い方を紹介しましたが、その他に
①スピーチ
②結婚式
③年賀状
などに使うことができます。
スピーチや結婚式などの改まった場面では控えめに振る舞う謙遜の言葉として使い、
年賀状では「未熟者ですがこれからもよろしくお願いします」というあいさつの言葉としての使います。