◆不安の前にまず試算。老後に月いくらあればいい?

私が今心配しているのは、老後の資金のこと。雑誌やテレビで「老後資金に2000万円必要」「将来、年金はもらえなくなる」なんて目にしては、お先真っ暗のような気になって……。

でもこんなときは、不安に向き合うためにまず情報収集。総務省のホームページで見られる「高齢ひとり暮らし世帯の支出」を参考に、自分の場合だと月にいくら必要か試算してみることに。

54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし
出典:総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)家計の概要」より
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◎高齢ひとり暮らし世帯の支出

住居       約1.3万円

食料       約3.6万円

教育娯楽     約1.2万円

水道光熱費    約1.3万円

保険医療     約0.8万円

交通・通信    約1.2万円

被覆及び履物   約0.3万円

家具・家事用品  約0.5万円

その他      約2.9万円

   (うち交際費約1.5万円)

出典:総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)家計の概要」より

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「老後2000万円必要」の根拠ともなるこの統計。でも、平均値なので住居費が約1.3万円と激安だったり、「その他」の詳細が不明だったり、自分の場合に当てはめにくいので、自分流にアレンジが必要です。

54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし
食料、住居、水道光熱費をこれまでの家計簿から予算立て
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◎私の場合だと……

住居       2万円

食料       2.5万円

教育娯楽     2.5万円

水道光熱費    1.1万円

保険医療     0.8万円

交通・通信    1.5万円

被覆及び履物   0.6万円

家具・家事用品  教育娯楽費に含む

その他      約1万円

食料、住居、水道光熱費をこれまでの家計簿から予算立て

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食費は自炊派だからこんなにかからないとか、住居費はもう少しかかるとか。楽しむこと、学ぶことは生きがいにつながるから教養娯楽はしっかり確保、その分「その他」は余剰金扱いにして少なめに設定。結果、月12万円もあれば慎ましくも私らしい暮らしができそうだと思えるようになり、老後の生活が具体的に見えてきました。