「繰り返します。屋外にいる場合は、直ちに建物内に避難してください。屋内では雨戸や窓を閉め、建物の中心に移動してください」

 少し舌足らずで、切迫していて、冷静で。

 その姿を見ていたお姉ちゃんに、SDM医療統括責任者の汐見医師(夏帆)が語り掛けます。

「サバイバーズ・ギルトって、ご存じですか? 生存者の罪悪感。災害から生存した方も、罪悪感によって苦しみます」

 お芝居のピークに、お話のキーワードをポンと置いてくる。『ブルーモーメント』は、そういうことがわかっている信頼の作品です。

 なんて、ちょっとスカして書いてますけど、今回のラストは泣いちゃったからね。「泣けるわー」というドラマは数あれど、本当に泣いちゃったのはけっこう久しぶりな気がします。当たり前におもしろいドラマが見られる奇跡に感謝しつつ、次回を待ちましょう。

(文=どらまっ子AKIちゃん)