◆父のために奮闘するまひろ

NHK『光る君へ』第11回
花山天皇の退位で、大きな影響を受けたのがまひろ(吉高由里子)たちだ。父・為時(岸谷五朗)は官職を失った。

為時は最初、兼家の間者の役割を果たしていたが、花山天皇から信頼を得たことで良心が痛んでいた。間者としての役割を解いてほしいと頼み、受け入れられ、喜んだのはつかの間。そのまま花山天皇の治世が続けばよかったのだが、状況は一変。兼家が摂政になってしまっては、もはや為時に復帰の芽はない。

まひろは倫子(黒木華)に父・源雅信に為時を推挙してほしいと頼むが、きっぱりと断られる。摂政の決断=天皇の決断であるため、それは難しい、と。

さらに、まひろは兼家のもとを訪れ、直談判。一度、自分に背いた者に情けはかけない、とこちらもすげない。

まひろは行動力がとんでもないのだけれど、やはりお嬢様である。向こう見ずというか、世間知らずというか……。

NHK『光る君へ』第11回
そんなまひろの行動を知った宣孝(佐々木蔵之介)は度胸があると褒めて笑う。そして、家計が心配ならば婿を取れば良い、と助言。北の方にこだわらなければいくらでもいる、若くて富のある男が良い、と。まひろとしては妾になるのは気が進まない……けれど、家柄的に正妻は難しい。なんだか生まれたときから人生が決まっている感じがしてなんとも難しい。