◆兄弟感のわだかまり

NHK『光る君へ』第11回
このクーデターの成功により、誰よりも利を得たのは道隆(井浦新)だろう。事実上、トップに立った兼家の後を誰が継ぐか、と言えば、長子である道隆だ。

兼家が安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)に道隆一家を会わせているところからも、その意思が伝わってくる。息子の伊周(三浦翔平)も登場。ちょっと生意気なことを言ったりしていて微笑ましい。そんな道隆一家に意味深な視線を向ける晴明……。彼らの先を見通しているのだろうか。

そして、道隆一家が登場ということは、定子も初登場。物語のキーマンとなる定子様の登場……。昂まる。

が、納得がいかないのは道兼(玉置玲央)だ。今回のことのために体を張ったというのに、兄ばかりがいい思いをしている。兼家はどうにかなだめたが、道兼の心は今後どうなっていくのか……。