◆嫌な思いをバネに、次の行動へ

 無事出産し、子どもが大きくなった竹ノ内さんは、電車内でマタニティマークの女性を見ると、あの嫌味なオバサンのことを思い出してしまうそうです。ですがそのことを思い出すたびに、他の妊婦さんには同じ目に遭ってもらいたくないとの思いで、積極的に席を譲ってあげるよう意識しているそうです。

嫌な思いをバネに、次の行動へ
「これから年をとっても、あのときに出会ったオバサンのようには絶対にならないと心に誓いました。そう思えるようになったので、いまとなってはあのオバサンに感謝です」

 本人は悪気がなくても、心ない言葉で傷ついたり、嫌な気分になる人もいます。みんながお互いに助け合う気持ちでいられたら、もっと気持ちの良い世の中になりますね。

―シリーズ「出産・子育てでの“許せない一言/行動”」―

<文/塩辛いか乃>

【塩辛いか乃】

世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako