最近は、パッと見て自分の状態を伝えることができるマークが増えています。持病がある方のヘルプマークや、妊娠中の女性がつけるマタニティマークなどが代表的ですね。

 今回は、マタニティマークをめぐって、なんとも残念なエピソードを紹介します。

◆妊娠4ヶ月目にマタニティマークをつけて電車に乗車

妊娠4ヶ月目にマタニティマークをつけて電車に乗車
写真はイメージです。(以下同じ)
 妊娠中のつわりがひどい時期は、実はパッと見では分からない、妊娠5か月くらいまでです。

 妊婦さんのためにある「マタニティマーク」は、何かあったときのためにバッグにつけておけるように、役所や産院などで配布されています。

 竹ノ内里美さん(仮名・33歳)は、妊娠4か月くらいの頃、マタニティマークをつけて電車に乗っていました。すると前に座っていた男性がマークに気づいて席を譲ってくれました。

「マタニティマークなんか、つけて効果があるのか半信半疑でしたが、気づいて席を譲ってくれたので嬉しかったです。つわりがひどくて体調が安定せず、よく眩暈もあったので助かりました」

 そんな親切を受けて嬉しい気持ちの竹ノ内さんでしたが、その後すぐにそんな良い気分をぶち壊すことが起こりました。