◆ヤバいのは誰?謎の連鎖と暴走
「対策を考えてあげたい」
いったい、何の対策だというのだろう? スーパーマーケット「スーパーすずらん」の店長・那須川夏生(吉沢悠)と不倫関係にある店員・捻木深愛(齊藤京子)は、他に客がいない不気味な雰囲気の鰻屋で、夏生から別れ話を切り出されたばかり(第1話)。
何をどう解釈したのか、深愛は夏生の自宅を突き止め、ストーカー行為を繰り返す。そして対策を講じるというのだ。この期に及んでどうかしている。どうかしているが、彼女の行動を単にヤバい奴の狂気じみた言動として片付けてしまうのもどうか……。
というか、ヤバいのはやっぱり夏生のほうではないか。第2話冒頭、「スーパーすずらん」で買い物をした深愛を夏生は車で送る。
「やっぱり深愛ちゃんがいないとダメだ」と言って車内で彼女を抱きしめる。抱き合うふたりの懐に、買い物袋から突き出た長ネギが意味ありげに映り込む。こうして謎の連鎖と彼らのヤバい暴走は続く。
【こちらの記事も読まれています】