◆親からの「育て方を間違えた」の言葉に神対応

また、職場で40歳の誕生日を祝われ、男性上司から嫌味を言われれば「いくつになっても皆に祝ってもらえるのは嬉しいですよ」と軽くあしらってみせるなど、彼女の懐の深さは、全方位に向けられています。

特に8月1日放送の第4話で印象的だったのは、親から子どもへの「育て方を間違えた」という言葉に対する、瞳子の返しです。

冒頭、母親(片平なぎさ)から電話で、瞳子が子どもを産んでいないことについて「お母さんの育て方がいけなかったのか」と言われてしまいます。これに対し「娘がひとりぼっちにならないように、お母さんが120まで生きてよ」と伝え、母を傷つけないように電話を切る瞳子。同じような理由で、同じ言葉を母親から言われたことのある筆者は、このシーンに胸が締めつけられました。

◆妊娠した娘と心配する父親、両方の心に寄り添う瞳子

同じく、有栖の父・市郎(安田顕)が「結局、私は母親の代わりにはなれなかった」「育て方を間違えました」と瞳子に伝えた際のこと。

瞳子は、有栖が市郎をとても大事に想っていることを伝えます。その上で「娘さんは、必死に前を向いて生きています」「育て方を間違えたなんて言わないでください。そんなこと聞いたら、娘は悲しいんです」と、市郎と有栖、両方の心に寄り添いました。