1日目は「霊場恐山」、2日目は「仏ヶ浦」や「大間崎」、3日目は「奥入瀬渓流」、「十和田湖」、「十和田市現代美術館」などをめぐる2泊3日の観光プランをご紹介!人気スポットをもれなく訪れる、おすすめモデルコースです。

1日目午後:"死後の世界"を垣間見られる「恐山」へ

1日目の午前中に青森県まで移動してきたら、そのまま恐山まで一気に移動してしまいましょう。青森県まで新幹線を利用するなら八戸駅下車、飛行機なら三沢空港が便利です。恐山までは、八戸駅からは車で約2時間半、三沢空港からは2時間強かかるので、青森県までの移動中にランチを済ませておくか、あるいは駅や空港近辺でどうぞ。

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恐山は比叡山、高野山とともに日本三大霊山に数えられる霊場で、地元では「死者の魂は恐山さ行ぐ」と古くから信仰を集めてきました。仏教によれば死者の魂は、死出の山を越えて三途の川を渡り、次の世界へ向かうとされますが、まさに恐山では「三途の川」や「無限地獄」、「血の池地獄」、「極楽浜」などがあり、"死後の世界"を垣間見ることができます。

恐山といえば、死者と交信することができるイタコさんの存在を思い出す人も少なくないでしょう。イタコさんは恐山に所属しているわけではありませんので、常駐はしていませんが、主に夏と秋の祭典時には口寄せ(有料)が体験できます。

1日目夜:「薬研温泉」や「下風呂温泉」に宿泊

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夜は恐山菩提寺から車で30分ほどの「薬研温泉」か、車で1時間ほどの「下風呂温泉」への宿泊がおすすめ。薬研温泉は1615年に開湯した歴史ある温泉地で、宿は計4軒。下風呂温泉は津軽海峡に面する温泉地で、10軒強の宿泊施設があります。

2日目午前:神秘的な奇岩が並ぶ「仏ヶ浦」へ

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2日目は、トルコのカッパドキアのような造形美が楽しめる「仏ヶ浦」へと向かいましょう。

全長約2kmに渡ってつづく奇石海岸「仏ヶ浦」は、太古の海底火山によって生まれたグリーンタフ群が、津軽海峡の荒波や風雪により少しずつ削られて、現在の神秘的な造形となったと言われます。この世のものとは思えぬ程の美しい景観は仏の住む地と称され、国の名勝・天然記念物にも指定されています。

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仏ヶ浦へのアクセスは、佐井港から出航している観光船を利用するのがおすすめ。佐井定期観光(株)、仏ヶ浦海上観光(株)の2社が運行しており、佐井港から約30分で仏ヶ浦の入り口となる仏ヶ浦港へ向かうことができます。到着後は30分の散策時間が設けられており、散策終了後は再び同じ船に乗って佐井港へと戻る形になります。

どちらも便数が少ないので、あらかじめ出航時間を調べた上で、時間に遅れないようにお気をつけください。

2日目ランチ:大間で名物「マグロ丼」ランチ

出典:tripnote.jp

仏ヶ浦観光を終えた後は、大間町へ。大間名物のマグロを使った丼をランチにいただきましょう。「海峡荘」や「魚喰いの大間んぞく」、「あけみちゃん号」など複数の飲食店でマグロ丼が食べられますよ。

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そしてランチの後は、大間崎でマグロの一本釣りの様子を模したモニュメントとともに記念撮影もお忘れなく!大間崎から対岸の函館市汐首岬までの海峡の幅はたった17.5kmなので、晴れた日には肉眼で函館市を眺めることもできますよ。

2日目午後:宿泊先へ移動

午後は下北半島から南下し、2日目の宿泊先「星野リゾート 青森屋」へと移動しましょう。車でおよそ3時間弱の道のりとなります。

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途中通過する横浜町には東京ドーム約30個分にも及ぶ菜の花畑があるので、見頃を迎える5月ごろに訪れたならぜひ立ち寄ってみて。また菜の花畑観光の拠点となる「道の駅よこはま」では、菜の花を使った加工品など地元の特産品を1年を通して購入できます。

2日目夜:見どころ豊富な「星野リゾート 青森屋」に宿泊

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2日目の宿泊先としておすすめの古牧温泉「星野リゾート 青森屋」は、この地を代表する一大リゾート施設。広大な敷地には宿泊施設のほかに有形文化財の「旧渋沢邸」、古民家「南部曲屋」など見どころがたくさんあります。

また館内では、オリジナリティ溢れる温泉のほか、通年楽しめる「青森ねぶた」の展示や、毎晩夜に行われる伝統文化にまつわるショーなどアクティビティも盛りだくさん。ただ泊まるだけではない楽しみが詰まっている宿です。