◆ついに「見つけた」
そして、その「五節の舞」で決定的な瞬間が訪れる。
ここにはもちろん、藤原家の三兄弟も出席していた。道長の姿を見つけ、どうしてここにいるのか混乱する。さらにその隣には、母の仇である道兼(玉置玲央)の姿が。
そんな混乱の中でも踊り切れることに感嘆してしまうが、舞のあとにまひろは共に踊った姫たちからついに真実を知ることになる。自分が三郎と呼んでいた人物は右大臣家の三男で、道兼はその兄なのだと。
その場で気を失うまひろ。
あまりの衝撃に心が耐えきれなかったのかもしれない。
ついに真実を見つけた。
しかし、その真実はまひろを苦しめることになる……。
<文/ふくだりょうこ>
【ふくだりょうこ】
大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ