◆帰るのかよ……
為時の前では話せないことがある、ということで、まひろは直秀(毎熊克哉)に頼み、別の場所で会えるようにセッティングを頼む。
互いの本当の素性を知った上で顔を合わせたまひろと道長。まひろは母のことを話す。
母は道兼に殺されたこと。
その日、自分は三郎に会いたくて急いでいたこと。
自分が三郎に会いたいと思わなければ、母は死ななかった。母が殺されたのは自分のせいだ、と。
泣きじゃくるまひろ。
もうこの吉高由里子の泣きの演技がすごい。感情移入してしまい、観ているだけなのにこちらの涙も止まらなくなる。
まひろの告白に道長は謝罪の言葉を口にする。
「まひろの言うことを信じる」
まひろへの信頼感もあるけれど、まあそりゃあ……子どものころの兄の所業を思い出せばやりかねないってなるのでは……。
そっとまひろに寄り添う道長。そのまま抱きしめ……ない! そこは抱きしめてほしかったけど、誠実な人柄の現れなのか。
そして、そばで控えていた直秀にまひろを託し、真相を確認するために屋敷へと急ぐ道長。
そんな姿を見て、「帰るのかよ……」と直秀がポツリ。
本当だよ、帰るのかよ! である。
だいたい、2人の話を聞いてた直秀、気を利かせて立ち去ろうとしていたのに!
それが道長という男……。