米セルフメイド・ビリオネア「住宅ローンは可能な限り早めに完済」

セルフメイド・ビリオネアのデヴィッド・バッチ氏は、住宅ローンを可能な限り早めに返済することが「早期退職を実現させる秘訣」と、著書『Smart Couples Finish Rich』 で語っている。バッチ氏がモルガン・スタンレーのファイナンシャル・アドバイザーだった頃、50歳で早期退職した顧客は若い頃に住宅ローンを完済させていたという。

返済期間が30年ならば、25年、20年、理想的には15年で完済するように努力する。毎月の返済額を10~20%増やすだけで返済期間を何年も短くできると、バッチ氏は提案している(CNBC2018年3月19日付記事)。 

20~30代で家を買うのは間違いかもしれない?

家の購入に関しては、専門家の意見が分かれる。米国では家=資産・投資と見なす傾向が強いが、オレアリー氏は、「家の購入がすべての人にとって賢明な資産形成手段ではない 」と示唆している。「家の資産価値が急速に上がる時代は、少なくとも当分の間は終わった」ため、「20~30代で多額の住宅ローンを借り入れることは賢い選択肢ではない」かもしれない 。

人生は予期せぬことが起きる。 リストラや病気などで突然収入の手段が絶たれた時、あるいは突然大きな出費が生じた時、住宅ローンはたちまち巨大な重しとなって生活にのしかかる。「皆が家を持っているから、住宅ローンを払っているから」という単純な理由に振り回されずに、「自分にとって本当に必要な購入なのか」「長期的に利益をもたらす資産なのか」など、購入は慎重を期して決断すべきだ。

家を買うと決めたら、負債を抱えていても利益にはならない。早めに完済すべきという点はオレアリー氏も同意している。負債を抱えたまま定年退職する、あるいは定年後も負債返済のために働き続けるといった老後をむかえたくなければ、若い頃から準備を整えておくに越したことはない。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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