◆『トリリオンゲーム』目黒蓮(Snow Man)

最後にご紹介したいのは、この夏クールイケメン大本命の目黒蓮(Snow Man)!「マンガ大賞2022」のノミネート作品にも選ばれた原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一の人気同名漫画が原作の『トリリオンゲーム』(TBS系、金曜よる10時~)で主人公・ハルを演じています。

“世界一のワガママ男”のハルと、“気弱なパソコンオタク”のガク(佐野勇斗)という正反対のふたりが、ゼロから起業し、ハッタリと予測不能な作戦で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで成り上がろうとする物語です。キャスト陣の熱演に、テンポのよい展開も相まって、放送開始から話題を集めています。

◆演技の振り幅が凄い! 目黒蓮“陽キャ”の新たな一面

目黒といえば、昨年社会現象にもなったドラマ『silent』(フジテレビ系)で、音のない世界で生きることになった心優しき青年・佐倉想の演技で高く評価されました。それ以降も朝ドラ『舞いあがれ!』や映画『月の満ち欠け』『わたしの幸せな結婚』と話題作への出演が続きました。どの役も、大人しかったりクールだったり真面目だったりで、どちらかといえば“陰”の印象が強かった目黒。

しかし今回演じるハルは、類まれなるコミュニケーション能力をもつ天性の人たらしで、息を吐くようにウソをつきます。楽天家に見えてその実計算高く、悪いことにブレーキの利かない危険な男です。これまでのイメージと180度違う役どころに放送前は若干の不安もありましたが、さすがめめ。目が離せない魅力的なキャラクターに仕上がっています。

少年のように無邪気な表情で、大胆な言動を繰り出すハル。超絶“陽”の破天荒キャラを見事に体現し、新境地を見せてくれました。緩急のつけ方が抜群で、劇中で商談相手を取り込むように、視聴者のことも惹きつけて離しません。ハルの不敵な笑みはいつまで続くのか。これからの展開に注目です!

<文/鈴木まこと(tricle.llc)>

【鈴木まこと】

tricle.llc所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter:@makoto12130201