とはいえ、ジャニーズ枠の番組といえば局がかなり気を使い、制作費もお安くはない。これから売り出されるような新人タレントでは荷が重すぎるゆえ、芸能界で続々と主役級を輩出する3大事務所が参入することになりそうだという。

「ひとつ目は老舗で数多くの人気俳優を抱えるスターダストプロモーション、ふたつ目は少数精鋭でも主役級がそろうトップコート、そして、3つ目が6月に小栗旬が2代目社長に就任したばかりのトライストーン・エンターテイメント。もともと、この3つの事務所はジャニーズの所属タレントと年齢層がかぶる主役級の俳優を多く抱えるものの、共演も少なくはない。一方、この3社のタレント同士は公私共に友好関係を築いているとも言えるだろうが、今後はライバル関係になるかもしれない」(テレビ局関係者)

 まず、スターダストの注目俳優などといえば山崎賢人。人気コミックを実写化した主演の映画シリーズで、公開中の『キングダム 運命の炎』の興行収入が50億円を超えるヒットを記録。そして、25年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の主演に抜てきされた横浜流星。ほかには北村匠海、中川大志、仲野太賀、窪田正孝ら、所属タレントも多いだけに主役級の人材も豊富だ。

 トップコートは話題のドラマ『VIVANT』(TBS系)に出演している松坂桃李。同名漫画を原作に、フジテレビの月9ドラマを映画化した『ミステリと言う勿れ』が15日から公開され、歌手としても活躍する菅田将暉。また、日本テレビの水卜麻美アナと結婚したことも話題になった中村倫也、そして杉野遥亮、萩原莉久ら、所属俳優は20人前後だが主役級が続々と育っている。