◆ぐっとくる台詞と登場人物たちのキャラが愛おしい

とにかく登場人物たち全員が愛おしい。経験から歪んでしまったエゴイスティックな価値観も、自分への自信のなさから相手を傷つけてしまう言動も憎めない。一人ひとりのキャラクターがもつ背景と、そこから積み上げられた人間性を演者一人ひとりが丁寧に表現していることがよく分かります。

そんな確立されたキャラクターから発せられる台詞も話題に。「本当は、きれいだねって言われるより、かわいいねって頭をなでられたい、好きな人にだけは」「コンビニのスイーツが美味しかった。眉がキレイに描けた。一つひとつは些細だけど、たくさん集めると生きる理由になるじゃないですか」など、共感できて、前を向く力がもらえる台詞が多かったです。