2023年が終わりに近づくにつれ、秋ドラマも次々と最終回を迎えています。もともと期待感が高かった作品は、予想通りよかった。人気シリーズの続編『大奥』『きのう何食べた?』などは最高だった!! 一方で、毎クール期待値を超えてくる作品がありますよね。今クールも全ドラマをチェックした筆者が「思っていたよりずっと面白かった!」「秋らしく心に沁みた」という期待値超えの名作をご紹介します。

◆木南晴夏『セクシー田中さん』

『セクシー田中さん』
画像:日本テレビ『セクシー田中さん』公式サイトより
まず、芦原妃名子の同名漫画が原作の『セクシー田中さん』(日本テレビ系、日曜よる10時30分~)。筆者は原作ファンだったからこそ、あのこじらせた愛らしいキャラクターたちの再現は難しいのでは……と、懸念していました。

まず、主人公の40歳独身OLで周囲から“おばさん”と揶揄される田中さんですが、演じる木南晴夏は全く“おばさん”ではない。もう一人のヒロイン・朱里は、めるる(生見愛瑠)より小柄でぽちゃっとしたイメージだし、何より博愛主義の色っぽいイケオジ・三好は、ヤスケン(安田顕)のイメージじゃない!……そんな風に決めつけていた自分を殴ってやりたいほど、素晴らしい仕上がりでした。特にヤスケンの演じる役の幅広さには脱帽!!