旧ジャニーズ時代の権利関係については、既存楽曲の原盤権などはSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)がブライト・ノート・ミュージック(旧ジャニーズ出版)と共同で変わらずに保有。SMILE-UP.の保有比率は段階的に縮小していくというが、新たに発生した楽曲などの権利はSTARTO社とブライト社が共同保有する予定で、旧ジャニーズの関連会社だったブライト社が著作権管理において大きな役割を担うことになる。

 SMILE-UP.の代表取締役で旧ジャニーズ創業家の藤島ジュリー景子氏は、性加害問題が大きく騒がれた当時に「すべての関係会社からも代表取締役を降ります」と宣言したが、19日付の朝日新聞によると、ジュリー氏は現在もブライト社の代表取締役会長を務め、ほぼすべての株式を保有しているという。現状、楽曲などの権利は「今も旧ジャニーズが握っている」と見られても仕方ない状況だ。

 また、ファンクラブについてもSTARTO社とライセンス契約を結ぶ形でSMILE-UP.が運営を継続。嵐のファンクラブは年間に120億円規模の収入を生み出すといわれているが、これも旧ジャニーズが利権を握ったままと見ざるを得ない。

 さらにグループ名については、KinKi Kidsの堂本光一が、3月いっぱいで独立した相方の堂本剛に続いて自分も退所したら「KinKi Kidsという名前が使えなくなる」と明言。どこが権利を持っているのかは不明だが、嵐も同様だとみられる。