◆“サイゼリヤ論争”に加わる男女が間違えていること

 SNSでは、デート先の飲食店に関する婚活アカウントからの投稿がバズるケースは珍しくない。とりわけ、「デートでサイゼリヤを選ぶことはアリかナシか」という“サイゼリヤ論争”は定期的に勃発する。サイゼリヤ論争が起きる背景を陽子の「ごちそうされた総額なんかで女の価値は決まらない」というセリフから紐解くと、リーズナブルな飲食店に連れて行かれたことで「自分自身が軽く扱われた」「本気度が低いのかもしれない」といったストレスを感じることが挙げられる。

サイゼリヤ
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 とはいえ、陽子が指摘する通り、「“誰”と“どう”食べるか」という視点を持てば、サイゼリヤであろうがなかろうが不満を持つことはない。お店の規模や価格帯ではなく、どういった日常を過ごせるのかを重視することで、明穂のように迷うことはなくなる。より良い出会いにつなげることができ、さらにはサイゼリヤ論争が今後は起きることも無くなるかもしれない。