なお、問題外だったのは、不祥事で野球人生が終わりかけた山川穂高(西武)です。WBCではあまり出番はありませんでしたが、それでも世界一のメンバーに入り、野球人生の頂点に立った。それなのに、その年が人生最悪の年になるとは……」(同上)

 主力がこのような成績では、ヤクルトのチーム成績が落ちるのも当たり前。今季はリーグ3連覇を狙うシーズンだったが、結果は首位・阪神から29ゲームも離されて5位に終わった。ヤクルトのWBC戦士が揃って不振に陥ったのは偶然なのか?

「結果論でしかありませんが、2年連続でリーグ優勝してモチベーションを失っていたように見えます。2015年に優勝した時は2年連続最下位からの優勝で、翌年は5位。2021年の優勝も2年連続最下位からの優勝で、2022年連覇しましたが、2023年は5位。“今年はもういいや”という姿勢が成績に現れているように思えてなりません。

 投手陣の勝ち頭の小川泰弘は33歳、終盤を任される石山泰稚は35歳、代打の切り札の川端慎吾は36歳で、石川雅規(43歳)、青木宣親(41歳)と、1軍には40代の選手も2人いて、若返りは急務。今年、頑張った打撃陣を引っ張ったオスナとサンタナは残るようですから、投手陣さえ整えば、再浮上は十分可能でしょう」(スポーツ紙記者)

 栗山監督はヤクルト出身だが、村上や山田の不振には“オレのせいじゃないよ”と思っているに違いない。