◆未成年のうちは、絶対にふたりきりでは会わないようにしていた

 そもそも奥森とは番組担当の曜日が違っていたので、たまにしか会っていなかった。ただ、彼女はお笑いが大好き、ラジオが大好きという変わった10代で、そののめり込み方は半端(はんぱ)ではなかった。

 岩井に会うたび、「ラジオ聞いてます。こういうところがおもしろかった」と声をかけてくれていた。「伊集院(光)さんのラジオも大好きだと言っていた。下ネタばかりのラジオで、この子、大丈夫かなと思ったことがある」と岩井は苦笑しながら言っていた。

 つまり、「若い女性はこういうもの」と人が想像するようなタイプではないようだ。「賢くて、とんでもなくしっかりしている」と岩井が言うと、相方の澤部佑も「語彙(ごい)が豊富。10代とは思えない」と太鼓判(たいこばん)を押した。

(画像:TBSラジオ『ハライチのターン』公式サイトより)
(画像:TBSラジオ『ハライチのターン』公式サイトより)
 彼女が高校生になったころから、たまに同番組で彼女と同じ曜日を担当していたサンシャイン池崎と3人で、なんどか食事にいったことはある。帰りは池崎とふたりで彼女を家まで送っていくのが常だった。だが岩井は、彼女からの好意をなんとなく感じていたようではある。

「だけど未成年のうちは、絶対にふたりきりでは会わないと彼女にもいっていた」そうだ。その後、しばらく会わない時期が続き、あるとき彼女から連絡があった。「成人になりました」と。「成人になったら、ふたりで会ってくれるっていってましたよね」と言われ、岩井は少しだけ困惑したらしい。