・第5話

ドラマを作る仕事というのは、人間や社会といった現実を道具として使う商売です。だからこそ、現実を踏みにじってはいけない。おまえが作ったわけでもない誰かを、勝手に「不幸だ」と決めつけてはいけない。そんな論法でもって「さあ泣け」なんて、間違っても言っちゃいけない。それは物語を作る人の最低限のモラルでありマナーだ。

・第6話

このやり方を美談にすることは社会に対して明らかに有害なんです。被虐待児を同意なしに加害者に会わせちゃダメ。入院加療中の精神科患者に追い込むようなことを言ってはダメ。そういう状況を作っちゃダメなんです。

・第7話

これを作ってる人に話が通じる気がしない。この人の考える人間関係って、互いに価値観を押し付け合い、目的を達成するために唆(そそのか)し合い、相手を束縛するために誑(たぶら)かし合うことなんだろうなと感じて、本当に怖くなる。